評伝シャア・アズナブル

シャアの人生を、伝記風というか評伝風に綴ったもの。あたかも宇宙世紀の住人が書いたように見せかける手法は、「ガンダム公式百科事典」でも使った皆川ゆかのお得意の手法ですね。まあ、本人しか知らないようなセリフまで乗ってるのはご愛敬でしょう。
「シャアは見識は一流だったがニュータイプとしては二流であることを自覚していた」とか、「シャアは死んだ人間しか愛せない」とか、独自の解釈でシャアの言動の裏を読み取ってます。シャアロリコン説やマザコン説にちゃんと反駁してるのには笑いましたが。
1st→Z→逆シャアと普通に見ると、シャアの行動って一貫性感じられないんですが、これを読めば多少はその疑問も解消されます。
まあ、私はシャアがあまり好きでないので、これを読んでもシャアへの評価はほとんど変わらないんですが。