電車男 劇場版

電車男の劇場版がレンタルされてたので借りて見ました。一応ネタバレが嫌な人は読まないで下さい。
どうしてもＴＶ版との比較で見てしまうわけですが、リアリティという点では劇場版の方が上かな、と感じました。ＴＶ版の電車男の部屋はプラモとフィギュアだらけでしたが、劇場版の方は本やソフト類の間にプラモやフィギュアが飾ってあるといった感じで、オタクの部屋としては劇場版の方が正解かな、と。しかも、部屋にパトレイバーのイングラムのフィギュア飾ってる辺り、オタクレベルがＴＶ版より深そう。（他にイノセンスのポスターとかも飾ってあったんで、むしろ押井守オタクである可能性も否定できません）それと、ＴＶ版では見事にスルーされてたガンダムＳＥＥＤですが、劇場版ではラクスのフィギュアが出てきました。これは製作者サイドの趣味の違いでしょうか。
映画という尺の関係上、スレ住人の人数やドラマは少なめ。でも、ヴェノアティーのショップでスレ住人同士が知らずに出会うという展開はなぜか劇場版・ＴＶ版共通でした。
特筆すべきは序盤とおめかし後の電車男の変わりっぷり。序盤の見事なオタクスタイルが嘘のように格好よくなって、本当に別人に変身したようでした。でも、終盤で濡れた上着を脱ぎ捨て、コンタクトを落として眼鏡に戻し、気付いたら元のオタクルックでエルメスと再会って場面はよく出来てると思いました。（高級なジャケットの下に百式Ｔシャツ着てるっていうのも凄いですが）
そうそう、ＴＶ版と劇場版の一番大きな違いですが、劇場版では電車男はオタクだってカミングアウトしてないんですよね。これは結構大きな違いだと思います。あと、ＴＶ版と違って電車男とエルメスの本名は一度も出てきません。名前を全く出さなくてもドラマは成立するんだと、妙に感心してしまいました。
そして、劇場版で一番気になったのがエンディングシーン。あれ、「全ては電車男の妄想でした」って展開とも、「実は電車男とエルメスは酔っ払いオヤジ事件以前にも出会ってました」って展開にも取れるんですが、どういう意味だったんでしょう……。エンディングといえばもうひとつ、スタッフロール後にＴＶ版電車男とエルメスが登場し、劇場版電車男と引継ぎをするシーンにはニヤッとさせられました。
最後に、小ネタとして、電車男の職場にガンダムが＿|￣|○の格好で飾ってあったのに大笑い。