Z劇場版ＩＩ

Ｚ劇場版II、せっかくだから舞台挨拶を見に行こうと思ってたのにチケットが取れず、少々へこみ気味です。でも、気を取り直して初回公演を見てきました（ついでに劇場限定プラモもGET。これ買うだけで1時間近く並んだ……）
感想いきますので、ネタバレが嫌な人は読まないで下さい。

やっぱりZは面白いということを再確認できた作品でした。しかし、この密度の濃さは異常です。気を抜く暇がなくて非常に疲れました。正直、TV版見てない人はついてこれるのか疑問に思います。でも、今回の見せ場である各キャラの恋愛シーンや、新規作画の多い戦闘シーンを見てるだけでも充分楽しめるかもしれませんが。あと、第1部でも気になった新作カットと旧作カットのつなぎ。正直言って絵柄が違いすぎて違和感が拭えないです。私はキャラクターに関しては旧作カットが好きなので、新作の方に違和感を感じますね。
序盤は、予想以上にアムロ大活躍。TV版では本当にただのゲストキャラ扱いだったんですが、劇場版ではすっかりメインキャラの一人ですね。アッシマーなんて、変形の隙を突かれるまでもなくアムロにやられちゃって、ブランがちょっと可哀そうでしたが。１ｓｔガンダムでのララァの最期のシーンが挿入されたのも印象的でした。劇場版は『１ｓｔ』3部作、『逆襲のシャア』と合わせてアムロ＆シャアのサーガとして7部作構成と見るべきなのかも知れません。でも、ベルトーチカの出番は削られてますね。尺の都合で切り捨てるべき点は切り捨てなければならなかったんでしょうが。
そして、今回のメインであるフォウのエピソード。TV版でも唐突な印象があった二人の関係ですが、尺を詰めてる劇場版だけにますます唐突に思えてしまいました。でも、フォウの命を賭けたカミーユ打ち上げシーンは名シーンに仕上がってました。仕上がってたんですけど……ここでフォウ、頭撃ち抜かれてるんですが。もしかして劇場版ではここでフォウ死亡？　キリマンジャロでの再登場無し？　それはちょっと寂しいなあ……。キリマンジャロがないと3部でのアムロの出番もダカール演説時くらいしかなくなっちゃうし。それと、この辺りのシーンでベン・ウッダーがやけに男気を見せてて格好よかったです。単独で特攻しようとするベン・ウッダーに、一部将校が付き従うシーンとか、彼も彼なりに人望あったんだなあ、と思わされました。そうそう、フォウといえばサイコガンダム。やっぱりこの機体は好きですよ、私は。
続いて宇宙編。ジェリドは今回も見事にヘタレてました……。アーガマ隊を追い詰めながらも駆けつけたアポリーのＺ登場を契機にガブスレイやられて、ドゴス・ギアに帰るに帰れずアレキサンドリアのジャマイカンに泣きつき、アポロ作戦では大した活躍できないままマウアーを失って……今回はホントいいとこなし。そこがジェリドのジェリドたる所以で、私は大好きですが。おまけに、なかなかカミーユがジェリドの存在に気付いてくれなくて、ジェリドが片思いしてるように見えちゃいましたよ。ようやく最後のほうでジェリドの名前をカミーユが呼んでくれたのでほっとしましたけど。でも、確かにフォウやサラ、レコア周りの恋愛事情に尺を取られたのは分かりますが、ジェリドとマウアーのエピソード削りすぎ。マウアーの出番、ほとんどなかったし。
しかし、あらためてこうやって見ると、Ｚの中盤ってカツとサラの二人が状況掻き回し過ぎですね。この二人のせいでカミーユが妙に大人びて見えます（ファも言ってましたが、なんでカミーユがサラの尋問やってるんだ）それと、サラのフォン・ブラウン潜入時の私服、誰が用意したものなんでしょう？　まさかシロッコの趣味？
ラストは、アクシズ艦隊がエゥーゴとティターンズの戦闘に介入し、ハマーンがシャアを出て来て終了。なんと、ハマーン専用ガザＣの登場です。ハマーンの帰還の理由がシャアを迎えに来たことだということが、鮮明になってますね。シャアだけでなくカミーユやアポリートの会話シーンもあったことが意外でした。
最後に気になった点。今回、ロベルトとジャマイカンが死ななかったんですが、もしかして１ｓｔ劇場版のマ・クベのように、気付かないうちにフェード・アウトしちゃうんでしょうか、この二人？