ティターンズの旗のもとに

模型紙で連載されていた「アドバンス・オブ・Z」をまとめた単行本版です。
タイトルの通り主人公はティターンズのテストMSチーム。アッシマーやらマラサイやらバウンドドックの試作型や、ジム・クウェルやらハイザックやらギャプランやらの改良型が出てきたりします。最後に出てくるオリジナルの最強ガンダムは作中の扱いがちょっと残念なことになってますが･･･
これを読むと、ティターンズが正義でエゥーゴがただのテロ集団のように思えてくるから不思議。戦争物っていうのは特に視点を変えると180度見え方が変わるものだということを再認識しました。
戦中のエピソードと戦後の軍事裁判のエピソードが交互に描かれており、法廷物としても楽しめる一粒で二度美味しい作品です。戦後のティターンズやエゥーゴのパイロットの扱いの悪さに愕然とできます。
とにかく、Zの時代が好きなら一読をお薦めできる小説です。