ΖGIII

J-CROW2006-03-05

見てきました、劇場版ΖGIII! これはよいものですよ。クライマックスだけあって3部作の中で一番面白いです。まあ、色々とシーンや台詞が削られてたり変えられたりしてるので、TV版見てる人にとって「なんであれがないの!?」っていうのはありますが、映画の尺内に収める為には仕方なかったんだと割り切るしかありませんね。戦闘シーンも多くて、見応え充分。もう一度見に行きたいくらいです。
以下、ネタバレ込みの感想になりますので、ネタバレ気にする人は避けて下さい。










よろしいですか?
とりあえず、後半の地上編は丸々カット。フォウの再登場もクワトロのダカール演説も、ディジェの出番もありません。そのせいでバイアランは自力飛行できるのに宇宙にしか登場しない謎MSになってしまいました。TV版ではレコアにやられたバスクですが、映画ではヤザンに裏切られて殺される形に。TVでジャマイカンを殺った時と違って、直接手を下してました。ロザミィ絡みも全部カット。でも、なぜか最後のΖ突撃シーンでは霊の中にロザミアもいました。もしかしてΖGIIでギャプランから投げ出されたときに死んだんでしょうか?でも、おかげでバウンド・ドックは晴れてジェリド専用機に。なぜか追加されてた真下から見たMA形態が間抜けでした(スカートの中の上半身丸見えですから)ジェリドは終盤の「俺は貴様ほど人を殺しちゃいない!」から続くカミーユとの問答が丸ごとカットされてて、TV版に比べると存在感薄すぎ。まあ、あの台詞入れちゃうとハッピーエンドには繋がらなくなっちゃいますから仕方ないんでしょうけど。でも、「カミーユ、貴様はオレの!」までなくなっちゃってるのはどんなものかと。代わりに、ジェリドの死後カミーユが「戦場ではしゃいでるから死んじゃうんだ。お調子者め!」みたいなこと言ってましたが。TV版では死後ジェリドの死に誰も触れてくれなくて寂しかったので、この辺はちょっと嬉しかったです。にしても、お調子者って(笑)
サラ、カツ、ヘンケン、レコア、エマの最期はほぼTV版通り。でも、スーパーガンダムは扱いがひどかった。一度しか合体しないし、合体してもすぐにハンブラビにやられるし。相変わらず富野監督はフルアーマー嫌いのようです。あと、TV版ではヘンケンの片思い状態だったエマとヘンケンですが、劇場版では相思相愛っぽい描写がちらほら。
ラストシーンは完全にTV版のifエンド。カミーユは精神崩壊せずにファと抱き合って宇宙を漂いますし、シロッコカミーユの心ではなくジュピトリスを道連れにします。最後のゆっくりとしたΖの変形は、ガンプラ作ってる人間には非常に理解しやすいシーンでした。あ、Ζの変形ってこんな感じこんな感じって(笑)でも、Ζは今回、謎の新武器を二つも使います。分銅付きアンカーっぽいのとビームブーメランっぽいの。プラモで再現されてない武器をいきなり使うとは、これもバンダイへの嫌がらせですか、富野監督。ついでに、ラストに地上のホワイトベース組も登場。なんとセイラさんが井上遥声で登場します。これにはさすがにびっくり。
あ、一応ハマーンもミネバもヤザンも生きてますし、エンドラも出てきましたから、ΖΖもなかったことにされたわけじゃないようです。あのエンドラ、やっぱりマシュマーが乗ってたのかな。
さりげなく隠れハイザックとかも(正に隠れキャラっぽく)登場してました。この辺の遊び心はガンダム映画のお家芸です。あと、茶色のガザも出てたような気がしますが、あれはなんだったんだろう? ガザCの色違いなのか、ガザAorBなのか……