正月ドラマ

連休を利用して一気に見た正月ドラマの感想でも書いて見ます。なんか最近ガンダムと関係ないことばっかり書いてる気がしますが、気にしないで下さい。

里見八犬伝
特撮ファンタジー時代劇。衣装や建物がどう見ても戦国時代の日本に見えませんでした。まあ、時代劇としてではなく和風ファンタジー特撮として見ると面白いです。村雨丸の切るたびに水が飛び散る効果とかはよかった。でも、炎と風の魔法使い二人が強すぎ。正直、この二人だけで戦には勝てるような気がします。テーマ自体は、憎しみの連鎖を断ち切るだとか、平和な国を目指すとか、某SEEDと被る部分もありましたが、八犬士は他国にまで平和の押し売りに行かないのでOKです。ともあれ、計5時間の中で、主要キャラだけで20名ぐらいいるような話を、うまくまとめていました。こういう点は小説書く時の参考になります。

新撰組!
土方歳三の最期を描いた、大河ドラマ新撰組!」の続編。一応主要な隊士は全員回想シーンで登場と、サービス要素もばっちり。なんというか、日本人っていうのは滅びの美学に魅かれる面があって、昨年の「義経」の最終回もそうでしたが、こういうお話に弱いですね。ガンダムでいえば「0083」なんかがそれですが。でも、死に場所を探してた土方が生きる為の戦いを始めた矢先に命を落とすっていう展開は皮肉です。この戦いだけじゃなくって、当時の幕府軍っていうのは何度も勝てるチャンスがあったのにことごとくそれを逸してるという、まさに天命に見放された状況だったようですが。土方の最期自体は、司馬遼太郎の「燃えよ剣」で読んでいたんですが、やはり解釈が結構違ってて面白いです。ところで、作中で土方の作戦を桶狭間に、新政府軍の奇襲を鵯越に例えていましたが、今年の「功名が辻」の第1話が桶狭間、去年の「義経」の第1話が鵯越でした。狙ってるんでしょうか?

古畑任三郎
ええーと、ネタバレが嫌な人はこの先ご遠慮下さい。特に推理物ですから、一応。


・一夜目
思わず「あなたが蜘蛛だったのですね」という言葉が脳裏に浮かんだ私は京極ファンです。終盤まで、犯人の正体に気付けませんでした。犯人が最期まで分からないっていうのは古畑シリーズとしては非常に珍しいパターンですよね。3本の中では一番面白かったです。社長になった藤原竜也の青写真が幹部会議で次々と打ち砕かれる場面が個人的にはお気に入り。理想と現実ってそういったものです。
・二夜目
ストーリー自体は非常にオーソドックスな古畑物。イチローの演技のうまさが全てです。でも、絶対に嘘がつけない犯人っていう、似たようなテーマの話が昔ありませんでしたっけ?
・三夜目
トリック自体は犯人が殺人を犯す前に気付いてしまいました。それよりも、脚本家を主役にするというメタ展開が面白かったです。視聴率に振り回されすぎとか、三谷幸喜の本音が混じってる気がします。でも、シリーズのラストエピソードとしては普通すぎるラストでした。