Zガンダム劇場版 星を継ぐもの

J-CROW2005-06-16

ブログで感想第一弾はZガンダム劇場版。
見に行ったの自体は、しばらく前になるんですけどね。
いやあ、面白かったです。Z好きの私としては充分に楽しめました。ただ、予備知識なしで見るのはつらい作品ですね。最低でもガンダム劇場版3部作を見て、後はTV版でも小説でもゲームでもいいので、最低のZ基礎知識は身に着けておかないと。これから見ようと思っている人はその辺りが要注意です。

特に分かり辛いのがエゥーゴの存在。作中では「ジオンの残党に利用されてる連中」とティターンズが語ってますし、実際シャアがその中にいたりするので、予備知識がないとエゥーゴ=ジオン残党というイメージになりかねません。そのくせその後に「連邦の半分はエゥーゴと思え!」というバスクの台詞が。事情知らない人には?の嵐でしょう。

あと、やはり展開が詰め込みすぎというのは感じました。特に分かり辛いのが、カミーユの母親が殺された後のシーン。TV版だとここで一旦カミーユ、エマ、ジェリドはアレキサンドリアに戻ってるんですが、劇場版ではそのまま戦闘続行。そこにライラ初登場とバスクの艦乗り換え、カミーユの父親のリックディアス持ち逃げまで絡んでくるので、正直どこで何が起きてるのか掴みきれませんでした。(バスクもなんであんな危険なタイミングで乗り換えてるんでしょう・・・)

それと、やはり新規作画と旧作画の差がありすぎます。私としては旧作画の方がなじんでいるので、いっそ新作画はメカと背景のみにして、キャラクターは旧作画だけに統一してほしかったです。ジェリドなんて場面変わるごとに眉の色が変わったりしてますし。そうそう、せっかく新規作画入れたんだから、バリュート展開シーンは全て新規にしてほしかったです。なんかすごい安っぽい絵がありましたので。

そして、ひとつショックだった点。エンディングのスタッフロールで、なぜかガディ艦長だけ“アレキサンドリア・キャプテン”という表記でした……。アーガマクルーは一人一人名前付いてたのに、なぜガディ艦長だけ名無しに降格!? ティターンズでは珍しい、真っ当な軍人さんなのに・・・

色々不満点を並べてきましたが、最初に書いたとおり、個人的にはとても楽しめた映画です。特に戦闘シーンはすばらしい出来。アッシマーが格闘やらかしたシーンなんか最高でした。ビームサーベル持ってないアッシマーがどう白兵戦を!?と思ってたら、いきなり拳で殴るんですもん。それと、わずか90分強の映画で3機もMSを乗り継いだジェリドは流石。

ジェリドといえば、いきなりカミーユ尋問シーンから始まったのを見た時には、カミーユに殴られる展開はカットか!?と思いましたが、その後ちゃんと回想でフォローされてて一安心。でも「女の名前なのに・・・なんだ、男か」がなくなってたのは残念でした。まあ、相変わらずのジェリドの負け犬っぷりを見れただけで満足だったりしますが。

あと、ひとつショックだったこと。密かに登場してたらしいジム・クウェルを見逃しました・・・。0083以来の雄姿だったのに。これから見に行く人、頑張って探してみてください。

まあ、結論として、ガンダムファンなら一度は見に行けってことで。
次の『恋人たち』も今から楽しみです。