DESTINY ASTRAY小説版2巻

家のパソコンが壊れたので、外から書いてます。今回は小説版「DESTINY ASTRAY」の感想です。
小説ASTRAYシリーズの伝統通りの連作短編。コミック版でははっきりしなかった「一族」
の実態と目的とか、イルドとの決着とか、マティアスの目指していたものとかが描かれてます。カイトが探していたのは誰だったのかも最後で明かされてますし。ただ、ASTRAYシリーズ全般に言えることなんですが、メディアミックス意識しすぎて単体だと分かりにくいんですよね。コミック版と小説版と電撃ホビー連載版を全部見ないとそれぞれが中途半端になってしまうというか・・・コミック版なんて打ち切りみたいな終わり方でしたし。
以下、ネタバレも含みますので気になる人は見ないで下さい。






一族の目的なんですが、「人類は自分達が管理していないと滅亡してしまう」っていう非常に独善的な考え方に基づいてるんですよね。ロードス島戦記のカーラとかに近い感じ。正直、同じ秘密結社でも利益のために暗躍してきたロゴスの方がまだ分かりやすく理解しやすいです。要は自分達の独善的な理屈に自分達が縛られちゃってるんですよね。こういう旧弊って言うのはやっぱり内側にいると分からないものなのかな、と。その意味で一族を滅ぼしたのが一族を追放されたマティアスっていうのは納得できます。でも、一族のネットワーク網をイルドがあっさり継承できちゃったのは無理がありすぎる気がします。